私が愛用しているデジタルグッズについて、その使用感などをレポートしてみたいと思います。不定期連載の第1回は「ポメラDM20Y」です。
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▲Mac Bookのキーボードの上に乗ったこの弁当箱のようなものは何でしょう。

ブログを書く時に使用しているのが、テプラで有名な事務機器メーカーのキングジムが発売しているデジタルメモ「ポメラDM20Y」です。
ポメラは、文章入力に特化したデジタルツールです、
インターネットにつなげることもできませんし、カラー液晶でもありません。
プリンタにつないで印刷をすることも出来ませんし、気持ちよいくらいに機能を省いています。

そんな徹底的に機能を省いたポメラなのですが、不思議なことにズシンとデジタル好きの心に響くグッズになっているのです。
なんといってもキーピッチが17mmのキーボードが折り畳まれて、使用する時に開くというギミックがデジタル好きの心をそそります。
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▲まず、液晶画面を上に開けるとこんな感じです。そして・・・

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▲折りたたまれていたキーボードを開くとこんな感じになります。下のMac Bookのキーボードの大きさと遜色ありませんよね。

その特徴は、電源を入れるといつでもどこでもすぐにテキスト入力が出来ることです。
単四電池2本で約20時間、エネループで15時間持ちますし、ポケットに入れるにはさすがに厚いのですが、重量は500g程度ですからカバンには入れて持ち運びが簡単にできます。
サッとカバンから取り出して、キーボードを開いて電源をオン。文章を入力したい時にすぐに出来るなんて最高です。

さて、入力をした後のパソコンとの連携ですが、USBケーブルで本体と直接つないで、外部ストレージとして認識させるか、またはmicroSDに保存してパソコンと連携させることとなります。
(QRコードに変換して携帯等で読みとって変換することも出来ますが、㈵回に200文字分しか転送できませんから緊急避難的な使用方法で現実的ではありません。)

ポメラは初代のDM10が発売された時に即買いし使用してきたのですが、DM20になってDM10使用時の不満だった点がかなり解消されました。
特にDM10は、ファイル管理に難があってフォルダ内に階層を持たせることが出来ず、ファイル検索にも手間がかかっていたんですよね。
そして、画面も4インチから5インチと大きくなりました。
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▲右がDM10で、左がDM20Y。因みにDMはデジタルメモの略です。

実はDM20の発売当初は様子見をしていたのですが、レーシングカーデザイナー由良拓也がデザインしたDM20Yが発売されたことから思わず購入してしまいました。
ポメラ本体と本皮のカバーが一体化したデザインに魅せられてしまったのです。
やはり、自分が使用するもののデザインは、とても重要ですよね。デザインの善し悪しで使用感が変わったりする場合もあります。少しくらい気に入らない部分があっても、赦してしまうというようなこともあるのです。

なお、このDM20Yはキーボードのスペースキーの横にあるキーの刻印を「ひらがな」とすべきところを「ひがな」としたまま当初は発売してしまったという、およそ今の日本の製品管理上では起こるはずがないようなミスがありました。
キートップのデザインに凝りすぎていたため気が付かなかったのか・・・、大手事務機器メーカーなのに不思議です。
さて、肝心の日本語入力なのですが、ポメラはATOKをのせています。
実は私はATOKユーザーでMac BookでもATOKを使用しているのですが、ポメラのATOKは、さすがにパソコン用のATOKにはかないませんが、そこそこは使えますからブログを書くのには不自由はありません。
でも、時々、変な変換をしたりするんですよね。まあ、許容範囲なのですが・・・。 

さて、次は他のデジタル機器との比較です。
私は以前からサブノート(モバイルノート)系の機器が大好きで、古くは単三乾電池6本で動いた銘機ThinkPad220や、その後継機の230cs、シグマリオンⅡやVAIO-U3などを使用してきましたから、これらの機器と比較してみたいと思います。
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▲SONYのVAIO-U3(右上)、DELLのネットブックinspiron910 (右下)、ポメラDM20Y(左上)、ポメラDM10(右下)

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▲Sonyの銘機VAIO-U3との比較です。キーピッチの広さは完全にDM20Yが上回っています。

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▲SonyのReaderの画面との比較です。さすがにReaderの6型電子パネルの方が鮮明です。

今回、ご紹介しているポメラは、メーカーでは電子文具としていますから、パソコン類と比較するべきではないかもしれませんが、私の中では文章を打つという主な用途では同じですから、文章入力のやり易さから比較をしてみますね。
結論でいうと、入力ツールとしては、ポメラの使用感はいままで使用してきたサブノート類を大きく凌駕しています。
とにかく快適なんですよね。 
このポメラの利点である電源を入れてすぐに使用できる(キーボードを開くという手間はありますが、)ということは、本当に気持ちが良いものです。

こんな快適入力ツールのポメラなのですが、実はメーカーではmacOSは対応外としています。
私の今のメインパソコンがMac Bookなので試しにUSBケーブルで本体と直接つないでみたのですが、外部ストレージが認識されるとアイコンが表示される筈のデスクトップ画面には何も出てきません。

こうなると連携方法はmicroSDに保存したデータをカードリーダー経由で読み込ませることとなるのですが、実はポメラの構造上からmicroSDがなかなか取り出しにくいという欠点があります。
microSDをつまみ出すためのスペースが狭く、うまく取り出せないのです。
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▲microSDがなかなか取り出せません。改良の余地ありです。
 
そもそもmicroSDは、頻繁に取り出すようなものではない筈です。これが通常のSDカードならば扱いやすいのですけどね。

これは困ったことになったのですが、実はこの問題はあっけなく解決しました。

試行錯誤しながらあれやこれやとしたのですが、USBケーブルでポメラと直接つないだままmacを起動するとしっかりと認識してくれることを発見しました。
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▲Mac BookのデスクトップにDM20Yのアイコンが出現。

これで無事に問題解決です。
こんなに素敵な快適入力ツールポメラDM20Yなのですが、実は、このポメラにライバル出現です。

それは、昨年の終わりに発売された同じポメラシリーズのDM100です。
なんとキーボードが折りたたみではなくストレートタイプの薄型で、重量も軽く、そして縦書き表示可能、電子辞書も搭載、バックライト、microSDではなくSDカード対応、Bluetooth、macOS対応と、いままで私が不満だった点がことごとく解消されているのです。
う~ん、困りましたね。でも、まだDM20Yはバリバリの現役ですし、Ipadの新型も欲しいし・・・。
電脳ブロガーの欲望は尽きることが無く、果てない妄想は今日も続くのでした。(このフレーズは、ついこの前、どこかで使用したような・・・。)

では、また次回。
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▲初代Ipadとオシャレなカバーに包まれたDM20Yです。

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▲ポメラ兄弟と私の愛機のBlack berry9800とipod touch(第4世代)。